宮古島から帰って海の美しさ以外に心に残ったことが二つあります。
１）島民の人間性と模合（もあい）と呼ばれる相互扶助システム
　　地下ダム資料館の館長がおっしゃいました。「ここの人たちは子供に憎しみを教えない」その一言で“理解できた”ように思いました。また模合の風習は沖縄全般で行われているのですが宮古島での人の結びつきが最も強いとのことです。子供が小学校に上がれば近所全員が送り迎えに参加する。車を持てる年齢になっても車を買えない若者には車を買って与える。・・・等々
２）宮古島の地層と地下ダム
　　島は隆起した難透水性の泥岩とその上の透水性石灰岩で構成されています。雨は透水性の石灰岩に染み込みアルカリ性を帯びながら泥岩の上を這って海に流れます。海はアルカリ性なのでプラントンなど生き物が住みつきません。そのため無臭・透明です。
　　その石灰岩の層に泥岩に届くまで止水帯（板）を設置したのが地下ダムです。雨がやんでも雨水いをキープでき、その水をくみ上げて農業等に使用します。